スーパーGT 2018年シーズン振り返り GT500編
2018年が終わるということで、スーパーGTの2018シーズンを振り返っていきたいと思います。
まずはGT500
GT500は今年は完全にNSXの年だったといえると思います。
今年の予選結果、GTR:1勝、LC500:1勝、NSX:7勝
決勝結果、GTR:1勝、LC500:3勝、NSX:4勝
チャンピオンを#100レイブリックが獲ったからというのもありますが、
予選の圧倒的な一発の速さが特筆できると思います。
しかし、決勝でのロングランの速さはまだまだなようなので、
去年のようなLC500の一強ではなく、NSXの一強となったのは、
やはりエンジンの開発がうまくいったというのが一番大きい気がします。
F1エンジンの開発もしているため、その技術をスーパーGTへ利用しているのかもしれません。
GTRは昨シーズンの最終戦の勢いそのままに前半戦はいい調子だったと思います。
現に第2戦富士では#23モチュールが優勝したので。
しかし、その後はあまり流れもよくなく、速さもあまりなかったように感じます。
#12が2回優勝できそうなチャンスがありましたが、どちらもトラブルで優勝を逃しています。
昨シーズンよりは車体の開発が進んでいるのは、今シーズンの結果(#23以外のGTRもレースになっている)ところから見たらわかりますが、それでも他の2社に比べたら足りていなかったように感じます。
他の2社よりも1戦遅らせて投入した2機目のエンジンも他の2社との性能差を埋めるのには足りなかったと、その後の予選結果を見てもわかると思います。
#23が第7戦オートポリスでクラッシュしたのも、他社と比べて車の戦闘力が劣っていることが理由としてあるのではと、自分は考えます。
また、併せて今までうまくいっていたGTRとタイヤの相性もシーズン後半はあまりうまくいっていなかったように見えました。
LC500は、決勝のペースは素晴らしいと思います。
今季PPをとった回数は1回のみでしたが、決勝ペースが良いので3勝を挙げています。
#1Keeperもコンスタントにポイントをとれていたため、チャンピオン争いに残ることができたのではと思います。ドライバーの2人も素晴らしいとは思いますが、やはりLC500の戦闘力が高いというのも理由として大きいと思います。
それはLC500が速い時には全車速く、遅い時には全車遅いというところからもわかる部分だと思います。
来年の話
来年はやはり、GTR勢に頑張ってもらいたいというのが本音です。
日産チームとしてはドライバー全体を見直すという話やオーディションを実施して、優秀なドライバーを集めようとしているという話ですが、その前にやはりGTRの戦闘力を挙げること、今年のLC500とNSXを最低限超える戦闘力を持たせるというのが必要なのでは思います。F1を見てても思いましたが、いくらドライバーの腕が良くても車の性能差をフォローするのは限界があるということです。
来年こそはGTRがチャンピオンを獲得するのを楽しみに応援をしていきたいと思います。
その前に、各チームのドライバーがどうなるのかも楽しみですし、
テストで各メーカーの開発状況を見るのも楽しみです。