こーめいの趣味の話

モータースポーツを観戦しての個人的な感想を書いています。たまに他の趣味の話をすることもあります。

F1 2020 オーストリアGP

ついに、F1の2020シーズンが開幕しました。

今回はフリー走行から予選・決勝までリアルタイムで視聴しました。

過去のレースを振り返るのもいいですが、やはり新しいシーズンは見ていてわくわくします。

 

フリー走行では、テストの時からなにかと話題だったレーシングポイントの調子が良かったとみていて思いました。メルセデスは淡々とメニューをこなしてタイムを出していないという印象が強かったです。レッドブルとアルファタウリは空力で少し苦しんでいる印象です。どちらもフリー走行中に何度かスピンしており、去年の序盤と同じようにリアが少し不安定で、ピーキーな車になっているのではという印象を持ちました。フェラーリは、何とも言えないです。テストではあまり速さを見せていなかったですが、タスクを淡々とこなしていただけという可能性も捨てきれませんでした。

 

予選はやはりというか、メルセデスが圧倒的の印象です。毎年、開幕戦は強いボッタスという感じでした。レッドブルはフェルスタッペンがQ2でミディアムタイヤでタイムを出すことができ、上位陣がソフトタイヤスタートのなか、ミディアムタイヤでスタートできるというのは戦略の幅が広がり、速さでメルセデスに劣る中、勝てる可能性が高くなるのではと期待ができました。また、Q2はフェルスタッペンがミディアムタイヤでスタートできるかが決まる、他車の最後のアタックはみてて、むっちゃどきどきわくわくわして面白かったです。アルボンはノリスに負け、5番手スタートというのはちょっとまずいかなという印象です。開幕前からレッドブルが掲げているチャンピオン獲得のためには、アルボンの速さが必須となるので、せめてフェルスタッペンと同程度のタイムか最低限、フェルスタッペンの次のグリッドからスタートできるようになってほしいところです。

予選での一番の驚きは、フェラーリの遅さですね。まず、ベッテルが特にトラブルや大きなミスもみられなかったのにQ2敗退となり、ルクレールも7番手スタートと、かなり手こずっており、やはり開幕前から言われていた通り空力的に難を抱えているように見れました。また、ストレートスピードも去年より落ちているとのことで、去年のことがあるので疑惑が再燃しそうな感じは少ししています。

 

決勝は、トップは予想通りというかボッタスが優勝でした。やはり、メルセデスはレースペースも他車よりも大きなアドバンテージがあるように見えました。ホンダPU勢は苦い開幕戦になりました。まず、序盤でフェルスタッペンが電気系のトラブルでスピードが落ち、ピットインしてそのままリタイアしてしまいました。スピードが落ちたときは、テレビをみながらまじかと叫んでしまいました。正直言って、メルセデスとどう戦うか楽しみにしていたので残念でした。アルファタウリのクビアトもルノーのオコンとの接触後、マシントラブルでリタイア、レッドブルのアルボンも2回目のピットイン時にソフトタイヤに交換し追い上げをするときにハミルトンと接触してしまいスピン。その後、マシントラブルでリタイアしてしまいました。アルボンは今回、メルセデスには劣っていましたが、悪くなぃペースで走っており、優勝か表彰台が狙えるいちにいました。ソフトタイヤに交換後、3番手でコースに戻りSC明け時にハミルトンをアウトからオーバーテイクしようとした際に、ハミルトンがアウトに膨らんでしまい接触してしまいました。去年のブラジルGPの再現みたいな感じでした。ハミルトンはこの接触で5秒ペナルティが出てしまいましたが、自分としてはレーシングインシデントでもよかったのではと思わないこともないです。ゲームでレッドブルリンクはよく走りますが、今回接触があった個所はコース幅も狭く、イン側を走っていると少し膨らんでしまいがちになってしまう部分なためです。ハミルトンは予選でも前を走るボッタスがコースアウトしイエローフラッグが出てたときに、それを無視したとして3グリッド降格のペナルティーが出されており、やはり開幕まで時間があったため、テストやフリー走行で走ったといってもどのドライバーも感覚が戻り切っていなかったのかなという印象です。

フェラーリベッテルサインツ接触してスピンしてしまいました。ここ数年、ベッテルはこんな感じの接触からのスピンが増えている印象です。年を取ってきて判断力や反射神経が下がってきているのかなと思ってしまいます。しかし、今回のスピンはマシンが不安定で劣っていたためというのも要素の一つとしてはありそうです。twitterベッテルオンボード動画があがっていましたが、ステアリングをせわしなく修正しており、コーナー出口の立ち上がりやブレーキング時も車体があまり安定していない印象をした。ルクレールは2位を獲得していましたが、現状の速さを考えると十分すぎる結果だと思います。特に、今回はレッドブルが2台ともリタイアしておりノーポイントだったため、ランキングでは十分な結果でしょう。しかし、ベッテルルクレールの結果をみると、やはりフェラーリ離脱が決まっているベッテルはチームからの十分な支援がされていないのではと思ってしまいます。コンストラクタータイトルを獲得するには2台の連係が必要なのに、開幕戦からこの調子では、今年は2位も厳しいのではと考えます。

3位には、マクラーレンのノリスが入りました。デビュー後初表彰台でした。

2位のハミルトンがアルボンとの接触で5秒ペナルティを受け、ハミルトンとのタイム差が5秒以内なら3位表彰台へ上がれるというときに、最終周でノリスが全力でアタックしファステストラップを記録し表彰台を獲得したのは見ていて面白かったです。マクラーレンは2台ともいいレースペースだったと思います。今季、フェラーリのアップデート次第ですが、レーシングポイントとコンスト3位争いができる可能性があるのではないでしょうか。

 

今回の開幕戦は波乱尽くしで、そもそも完走したドライバーが少なかったです。

実際のレースで今季の勢力図が見えてきた気がします。今のところ、やはりメルセデス1強という感じです。開幕前まではレッドブルにもチャンスがあるのかなと考えていましたが、開幕戦のペースを見る感じだと、現状では厳しいと言わざるを得ないと思います。去年もそうでしたが序盤は空力的に不安定な車になっており、シーズン中盤のアップデートでそれを修正するという感じになるのでしょうか。しかし、今年はシーズンが短く早く対応しなければなりません。しかも、開幕戦ではレッドブルは2体とも電気系のトラブルが起きており、しかも今までにないトラブルということでした。開幕戦でこのトラブルが起きるというのはどうなのでしょうか。仕方がない面があるとしても、チャンピオンを狙っていくという年の開幕戦からノーポイントでは、難しいでしょう。本気でチャンピオンを狙っていくのならばしり上がりに調子を上げていくのではなく開幕戦からスタートダッシュをしっかりと決めなければいけません。

テストではなく、実際のレースで走り、レッドブルとしても問題点はいろいろわかったと思うので、これからどうアップデートしていくのかが楽しみです。3週連続開催のため、すぐすぐは無理と思いますが早めに対応をしていってほしいと思います。とくに、フェラーリがアップデートを前倒しで行うという話なのでレッドブルとしても前倒ししてどんどんアップデートをしていってほしいところです。