こーめいの趣味の話

モータースポーツを観戦しての個人的な感想を書いています。たまに他の趣味の話をすることもあります。

F1 2020 シュタイアーマルクGP

F1 2020 シュタイアーマルクGP(オーストリアGPの2回目)を金曜フリー走行以外はリアルタイムで観戦しました。史上初の同一コースで2週連続レースでしたが、思っていたよりは波乱がある面白いレースだったと思います。

 

目次

 

・フリープラクティスサマリー

FP1

1:02:00 ラティフィ マシントラブルでストップ VSC
59:42 赤旗
55:40 セッション再開

ノリスFP1でのイエローフラッグ無視で3グリッド交換ペナルティ

 

FP2

 1:17:06 リカルドturn9でクラッシュ 赤旗 turn9入口からリアが滑りそのまま壁へ

 

FP3

雨のためキャンセル

 

・予選サマリー

雨の影響で45分遅れて開始

とりあえず雨は弱くなっているようだが、走行時の水しぶきがすごい
オンボード映像では、前走車がいると、前が見えないくらい

 

Q1

2:30 クビアトが3コーナーでスピン リアが流れた模様

1:30ジョビナッツィが最終コーナーでスピン、縁石に乗りすぎ、左リアが滑ったよう

  リアが壁にぶつかり大きく破損している

0:13ジョビナッツィのマシンが停止したため、撤去のため赤旗終了

ラッセルが初Q2進出
グロージャンはコーナーでグラベルへ飛び出した後、ピットへ入り、その後、出走できずタイムなし
レーシングポイントのペレスもうまくタイムを出すことができずQ1敗退

レーシングポイントの車は金曜からずっと速かったため、この結果は予想外

車の特性として雨に弱いのか

 

Q2 水しぶきはまだ上がっている

4:50 ターン9でクビアトとルクレールが何かあったよう レース後審議
フェラーリの2台は3セット目のウェットタイヤを使用

3:40 フェルスタッペンの無線 雨が強くなってきているとのこと

最後の最後にのガスリーがタイムを更新5番手へ
他のドライバーがタイムを更新できない中、タイムを更新できたのはガスリーくらいだった

ルクレールがQ2敗退 ベッテルがぎりぎりQ3へ 開幕戦と逆の立場に
ホンダPU勢はクビアト以外の3台がQ3へ
ラッセルは12番手 ウィリアムズとしては最高の結果では

ルクレールがクビアトのアタックを妨害した模様、予選後の審議でルクレールに3グリッド降格ペナルティ


Q3

フェルスタッペンは最後のアタックの際に最終コーナー手前でスリップ

クラッシュはしなかったが、大きくタイムをロスし、タイム更新できず

ピットへ入ろうとしていたベッテルをよけた際に縁石に乗りすぎてしまった模様
ベッテルも最終アタックの際にスリップしてグラベル

最後の最後にハミルトンがタイム更新 2番手のフェルスタッペンと1.2秒差
3番手にはサインツ 

今季はマクラーレンが調子よさそう2戦連続でマクラーレンは3番手スタート

フェルスタッペンは2番手スタートで、明日の天気と戦略次第では優勝が狙える位置

  

・決勝サマリー

ドライコンディションで路面も完全に乾いている

予選が雨だったため、全車タイヤ選択が可能で上位陣はほぼソフトタイヤスタート

グロージャンはパルクフェルメ違反でピットスタート 一周、予選で走ったためパルクフェルメルールが適用されていたが、マシンの修理を続けていた模様

フォーメーションラップでフェルスタッペンがウェービングをしっかりし、タイヤに熱を入れていたのが印象的だった。前を走っているハミルトンは全くウェービングをしておらず、DASのおかげかもしれない。

1周目 ベッテルルクレール接触。まさかのフェラーリ同士討ち。

    3コーナーでルクレールがインからオーバーテイクをしようとした際に、ルクレールの左リアがベッテルの右リアに乗り上げ、ベッテルのリアを破壊した模様。

   これによりSC導入。

   ベッテルルクレールはピットイン。

   ルクレールはフロアを大きく破損しているようだが、フロントウィングを交換しハードタイヤでピットアウト。

   ベッテルはリタイア。

3周目 SCエンド

4周目 ラッセルがターン6でオーバーシュートしコースアウト。

   コースへ復帰したが大きく順位を落とす。いいペースで走っていただけに

   もったいない。

5周目ルクレールがリタイア。フロア破損の影響が大きかったよう。

11周目サインツを抜いた3位のボッタスのペースが上がっており、

   4位のアルボンとの差がどんどん広がっている。

25周目フェルスタッペンがピットイン。ミディアムへ交換

   フェルスタッペンとしてはこのタイミングでのピットインは

   意味が分からないと言っていたが、

   チームとしてはボッタスのアンダーカットを防御する意図があったとのこと。

26周目オコンがマシントラブルでピットへ。そのままリタイア。冷却の問題とのこと。

27周目1位のハミルトンがピットイン。ミディアムへ交換。2位で復帰

   1位になったボッタスはこのままステイアウト。

33周目サインツがピットイン。タイヤ交換で左リアが時間がかかり、タイムロス。

34周目ボッタスがピットイン。フェルスタッペンがペースを上げており、

   ボッタスのSCウィンドウ内に入ってきたため、ピットイン。

   ミディアムへ交換。3位で復帰。

36周目アルボンがピットイン。ミディアムへ交換。

60周目フェルスタッペンのウィングにダメージあり。縁石で破損した模様。

65周目フェルスタッペンとボッタスのギャップが1秒を切る。

   ボッタスの方が一周当たり0.5から1秒くらい速い。

66周目ターン3の立ち上がりでフェルスタッペンはボッタスに抜かれるが、

   その後ターン4からターン7にかけてサイドバイサイドのバトルになり、

   フェルスタッペンはなんとかボッタスをオーバーテイク

   これぞF1という感じのバトルだったと思う。

67周目ターン3の立ち上がりでボッタスに再度オーバーテイクされる。

69周目フェルスタッペンがピットイン。ソフトへ交換。

   アルボンとのギャップが大きくフリーストップだったため、

   ファステストを狙ってタイムアタックをする。

   しかし、自己ベストは更新できたがファステストは獲得ならず。

71周目ストロールとリカルドのバトルが白熱しており、接触もしている。

   その間に後ろのノリスが迫ってきて、オーバーテイク

 

・感想

今回の結果としては1位ハミルトン 2位ボッタス 3位フェルスタッペンでしたが、

メルセデスが圧倒的な速さだった印象です。レッドブルはついていけていなかった印象です。見てての印象としては、レッドブルは全体的に速さがない印象でした。なんならレーシングポイントの方が速いタイムを出していましたし。やはり、PUのパワーがまだ劣っているというのもあるでしょうし、空力開発があまりうまくいっていないということではないでしょうか。去年も序盤は空力に手こずっていた印象でしたし、今年も同じ感じです。マシンの問題もありますが、レッドブルはドライバーも少し問題がある気がします。アルボンはさすがにペースが悪すぎです。終盤は速さが上がってきていましたが、それを序盤から行い、上位陣へついていかなければならなかったと思います。そうすれば、今回のようにメルセデス2台vsフェルスタッペンという圧倒的不利な状況になることもなく、戦略もいろいろとれていたと思います。もし、レッドブルがチャンピオン獲得を考えるなら、アルボンのペースが上がり、せめてフェルスタッペンに近いタイムで走れるようになるというのは必須条件だと思います。現在、ベッテルの去就が注目されていますが、アルボンのペースがこのままならば、ベッテルをセカンドドライバーとしてレッドブルへ迎えるというのは現実的な手段としてはありだと思います。アルボンよりペースがよいのは確かだと思われるためです。アルボンが今、争わないといけないのは、いくら速さをましてきたといっても、レーシングポイントなどの中団勢ではなく、メルセデスとなので、そこはもう少し頑張ってほしいところです。

今年は昨年以上にメルセデスの速さが際立ってる感じがします。今回のレースではメルセデス勢とフェルスタッペンで1週あたり.5から1秒くらいペースが違った印象でした。この感じでは、今年もメルセデスがチャンピオンをとるのは既定路線になってしまいそうな感じです。特に今年は、ライバルのフェラーリは車体開発に失敗して速さがなく、レッドブルも似たような状況です。ここから巻き返しがあるかもしれませんが、今のままならチャンピオン獲得は盤石でしょう。

しかし、フェラーリはやっぱりやらかしましたね。ルクレールが後方スタートの時は毎回クラッシュしている印象です。無理して順位を上げようとしているようですが、去年と違いマシンの速さがない状況では、それはただ空回りしチームや周りに迷惑をかけるだけになると思います。

今回の表彰式では、トロフィーが自動で動く台座に乗って、ドライバーのもとまで運ばれていました。コロナ対策としてなのでしょうが、ただの箱上の台座ではなく、もう少し形を工夫したらもう少し面白くなるのではないでしょうか。まあ、自動で台座が動いてドライバーの目の前まで運ばれるというのも面白い風景でしたが。

 

今回のレース後、ルノーがレーシングポイントのマシンの合法性についてFIAについて抗議を出したようです。中団勢では圧倒的なペースがあり、テストの段階からピンクメルセデスと呼ばれ、コピーパーツが多いように言われていたのでしょうがないといえばしょうがない気が少しします。しかし、今回の抗議を受けて、調査がちゃんとされ問題ないとされれば、レーシングポイントのペースは本物ということなので、今年の残りのレースが楽しみになります。

また、次はハンガリーGPの予定ですが、ハンガリー政府がコロナ関係の罰則を強くしており、ハンガリーGPを中止し、オーストリアでもう一回レースをする可能性についてい言及されています。さすがに3回連続で同じコースはどうでしょうか。