こーめいの趣味の話

モータースポーツを観戦しての個人的な感想を書いています。たまに他の趣味の話をすることもあります。

F1 2020 イギリスGP

F1 2020 イギリスGPをリアルタイムで観戦したのでその感想などです。

今回のレースは正直言って全体的に退屈なレースだった印象がありますが、決勝レースの最終ラップで波乱が起き、その退屈を少し吹き飛ばした印象です。

 

 

 

・FPサマリー

FP1

レーシングポイント ペレスがコロナ陽性で、代わりにヒュルケンベルグがドライブ

アルファロメオの2台が同じような感じでスピン コーナー立ち上がりでリアが流れた模様
ジョビナツッィが右リアを壊し、赤旗

ベッテルインタークーラーにトラブルが出たようで点検している様子
→FP1は走行しない模様

FP2
ルクレールスピン 

ベッテル 何周か走ったあとピットへ、ペダルを交換

45:28 アルボンクラッシュ レッドフラッグ
   速いタイムを出していたためもったいない リアが抜けてスピンした模様

FP1、FP2通してメルセデスは本気で走ってなさげ
レッドブルもフェルスタッペンはうまくタイムアタックができていなかった様子
アルボンはタイムアタックができてFP2では2番手タイムだったため、そこまでマシンの調子は悪くなさそう
レッドブルは予選はセカンドロースタートで決勝追い上げの戦略になるのか

FP3
ドライコンディション 昨日ほど路面温度が高くない

 

・予選サマリー

ドライコンディション

Q1
ドライコンディション 降水確率60%

0:27 ラティフィ スピン
ハース2台、アルファロメオ2台、ラティフィがノックアウト
ガスリーが6番手タイムで調子がよさそう
ラッセルがラティフィのスピンの際の黄旗無視でレース後審議

Q2
ハミルトンがリアが流れてスピン 特にクラッシュなどはなし
グラベルがコースにまき散らされたため、赤旗

メルセデスとフェルスタッペンはミディアムでのタイムに1.2の差がある
アルファタウリの2台、ラッセル、アルボン、ヒュルケンベルグがノックアウト
ガスリーとストロールは同タイム
タイムを出した順番でガスリーがノックアウト

Q3
フェルスタッペンとハミルトンは1秒の差
PPはハミルトン、2位ボッタス、3位フェルスタッペン
さすがにメルセデスと1秒差は、レースペースでもありそうなので、レッドブルは決勝も厳しそう
特に、アルボンが後方からのスタートで援護は期待できなさそう

 

・決勝サマリー

ドライコンディション 降水確率40%
ヒュルケンベルグがトラブルでピットから出られず
→スタートをあきらめた模様 エンジントラブル
上位4人はミディアムスタート
タイヤ選択ができる11位以降は全員ミディアム

今シーズン、リードラップもほぼすべてがメルセデスらしい

2 マグヌッセンクラッシュ 最終コーナーでアルボンと接触
  →マグヌッセンはリタイア マグヌッセンの右リアとアルボンの左フロントが接触
  SC

5 SC終了

7 アルボンピットイン ハードへ交換 バイブレーションがあったためピットインした模様
  アルボンとマグヌッセンの接触は審議中

11 ルクレールはあまりペースがあがらない様子 フェルスタッペンとの差が広がっている

13 クビアトがターン11でクラッシュ 右リア破損
  →リタイア
  SC

  グロージャンとアルボン以外はピットイン 全員ハードへ交換

19 SC終了
  アルボン タイムペナルティ 5秒

26 グロージャン白黒

31 アルボンピットイン ペナルティ消化5秒 ミディアムへ交換


35 フェルスタッペン 前後に差が開いている
  メルセデスの2台はファステストの出し合い合戦になっている
  ルクレールはあまりペースがあがっていない

36 ジョビナツッィ タイムペナルティ5秒

37 グロージャン ピットイン ハード

38 ガスリー ベッテルオーバーテイク 10位へ

43 ボッタス 右側にブリスターが出てタイヤがきつそう

47 ストロール 白黒

48 ライコネン ターン11の縁石で左ウイング破損

49 ライコネン ピットイン
  ガスリー ストロールオーバーテイク 9位へ

50 ボッタス 左フロント スローパンクチャー

51 フェルスタッペン ピットイン ソフト ファステストアタックへ
  ボッタス ピットイン 12位で復帰

52 サインツ 左フロントタイヤ 破損
  ハミルトン 左フロントタイヤ破損
  フェルスタッペン 追いつけず2位 ピットインしなければ優勝だった

ハミルトンが左フロントタイヤを破損しながらもぎりぎりの優勝
2位フェルスタッペン
3位ルクレール

最終ラップに波乱の連続

 

・感想

正直言って、メルセデスが圧倒的過ぎて、他のチームは近づくこともできていなかった印象です。特に、まだハミルトンもボッタスも全力で走っていない印象がぬぐえず、今年は今回のようにメルセデスにトラブルが起きたときに他のチームが優勝できる可能性が少しあるといった感じでしょうか。

レース自体も上位陣はバトルもなく単調なレースだった印象です。特にフェルスタッペンは前のメルセデス2台とも後ろのルクレールともギャップがあり、ひたすら一人でクルージングしていたので、暇そうだなという印象でした。現に、レース中の無線で冗談を言えるくらいですから。

アルボンは最初にマグヌッセンと接触したのはダメでした。マグヌッセンがミスをして抜くチャンスができたといっても、あのきわどい状況では行くべきではなかったと思います。マシンのスピードにも差があるのだから、わざわざあそこでリスクを取りに行くべきではありませんでした。アルボンは今回のような思い切りよくオーバーテイクをしかけていくというのはいいと思いますが、もう少しリスクヘッジも考えていくべきだと思います。それができないと安定してポイントを稼ぐこともできません。逆にフェルスタッペンは去年からこれができるようになってきている印象です。

今回、レースを見ていてガスリーが頑張っていた印象です。ガスリーについては去年の前半レッドブルに乗っていた時はさんざんでしたが、トロロッソに戻ってから、調子を上げてきている印象です。今回もしっかりオーバーテイクできていましたし、コンスタントに結果を残せている印象です。ガスリーにはレッドブルに戻るのではなく、このままアルファタウリでがんばっていってほしいと思います。今のレッドブルの車体の状況では、再度昇格したとしても去年の二の舞になりそうですし。

決勝レースは先ほど言った通り、終始退屈な展開だった印象ですが、最後にメルセデスの2台やサインツのタイヤが破損したりして少し波乱が起きました。ボッタスのタイヤが壊れ、まさかのハミルトンのタイヤも壊れるという状況で、フェルスタッペンに一瞬だけでしたが優勝が見えたところは少しテンションが上がりました。結果として、フェルスタッペンはファステストラップを狙いに行くためにピットインをしたために、ハミルトンに追いつくことはできませんでしたが、きっちりファステストラップを獲得し、2位もとれたのはよかったと思います。特に、今回ボッタスがタイヤ破損の影響でノーポイントだったため、フェルスタッペンとボッタスのポイント差が縮まり、フェルスタッペンはドライバーランキング2位が見えてきたのではないでしょうか。

今回の結果を受けて、いろいろなところで最後にフェルスタッペンがファステストを狙うためにピットインしたのは失敗だったという声も聞こえています。結果だけみれば、ピットインしたため優勝を逃したという状況です。しかし、今回の状況では必ずしもハミルトンのタイヤが破損するとは言えず、2位+ファステストラップポイントを取るか、ハミルトンのタイヤが壊れることとフェルスタッペンのタイヤが壊れないことを願いつつ優勝を狙っていくかではという選択ではピットインするというのが最善の選択だったのではないでしょうか。ハミルトンとの差もルクレールとの差も大きく2位は確定という状況では、安全な選択をするべきでしょう。特に、今年は中団勢が速さを見せており、ポイントを取り逃したりすると、コンストラクターランキングで2位もあやうくなる状況なのでなおさらです。

 

今週末は2連戦目の70周年記念GPでシルバーストーンでのレースです。今回のレースではタイヤのマネジメントにどのチームも手こずっていたいんしょうでしたが、次のレースではタイヤのコンパウンドが柔らかくなるので、もっと難しくなります。この状況でピットインの回数を増やすのか各チームがどのような戦略をとっていくのか楽しみです。