こーめいの趣味の話

モータースポーツを観戦しての個人的な感想を書いています。たまに他の趣味の話をすることもあります。

F1 2020 スペインGP

F1 2020 スペインGPを観戦しました。今回はイギリスGPから始まった3連戦の最終戦となります。

前戦の70周年記念GPでは、レッドブルのフェルスタッペンが今季初優勝、しかもメルセデス以外のドライバーでも今季初優勝を遂げました。今回のサーキットは公式テストも行われるスペインのカタルーニャサーキットで行われるため、メルセデスとの差がテストのときよりもどうなっているか楽しみなところです。また、カタルーニャサーキットは高速コーナーや中低速コーナーがバランスよくあるため、レッドブルがここでどこまでメルセデス相手に戦えるかも見どころの一つだと思います。

 

 

・予選サマリー

ドライコンディション
FP3でのオコンのクラッシュはマグヌッセンに対して特におとがめなし
 クラッシュ直前にミラーをみていて前をあまり見ていなかった模様

Q1
風が強い模様

ファーストアタック
トップのハミルトンととフェルスタッペンの差は0.4秒
レーシングポイントの2台がハミルトンとボッタスの間のタイム
ジョビナッツィは最終コーナー手前でミス
クビアトとマグヌッセンのターン2でのインシデントは予選後に審議

セカンドアタック
ライコネンが15番手で今季初のQ1突破
ラッセルがひさびさのQ1落ち
ハースの2台、ウィリアムズの2台、ジョビナッツィがQ1敗退


Q2
ファーストアタック
全車ソフトタイヤ
メルセデスが一番初めにコースイン 2台ともソフトタイヤ
フェルスタッペンとハミルトンは.5秒の差
ペレスがターン12でリアを少し滑らせタイムロス

セカンドアタック
メルセデスの2台、フェルスタッペンはアタックせず
ライコネンはミディアムで、それ以外はソフト

ベッテル0.002秒差でノックアウト
ガスリーが5番手 アルボンは9番手

ルノーの2台、ベッテル、クビアト、ライコネンがQ2敗退

Q3

ファーストアタック
レーシングポイントの2台が一番初めにコースイン
ピットアウトするときにアルボンとハミルトンが接触しそうになる

ハミルトンがボッタスに0.06秒差でトップ
フェルスタッペンはハミルトンと0.7秒差で3番手

セカンドアタック
どのドライバーもあまりタイムを伸ばせず

PPハミルトン、2位ボッタス、3位フェルスタッペン
6位アルボン、10位ガスリー

メルセデスとフェルスタッペンの差は、今回は1秒以内(ハミルトンとは0.7秒差) 

 

・決勝サマリー

ドライコンディション
フェルスタッペンは前戦で交換していたPUを1機目のものに戻したとのこと

グリッド上でライコネンフロントウイング交換
サインツはステアリングのシフトパドルの調子が悪いと無線

スタートタイヤは上位陣は10番手以内はソフトタイヤだが、11番手以降はミディアムが多い
クビアト、マグヌッセン、ラッセルはソフト

1 ボッタスが1コーナーでフェルスタッペン、ストロールに抜かれる

5 ボッタスがメインストレートでストロールオーバーテイク

11 ハミルトンがペースを上げ始め、フェルスタッペンとの差が開き始める

18 アルボンがピットイン ハード
   オコンの後ろでコースイン

20 ハミルトンとフェルスタッペンの差が6.5秒に
  オコンがライコネンを1コーナーでオーバーテイク
  アルボンもライコネンオーバーテイク

22 フェルスタッペンがピットイン ミディアム
   ストロールの前でコースイン
  ガスリーとクビアトがピットイン
   ガスリーはアルボンの後ろでコースイン

24 ハミルトンがピットイン ミディアム
   左リアの交換に時間がかかりタイムロス
   フェルスタッペンの5.5秒前にコースイン
  ボッタスもピットイン
   フェルスタッペンの後ろでコースイン

28 ストロールがピットイン ミディアム

30 ルクレールベッテルがピットイン
   ルクレールはミディアム ベッテルはソフト

37 ライコネンが走ったラップ数が歴代トップに
  ルクレールシケインでスピン
   電気関係のトラブル? エンジンがシャットダウン エンジンを再始動でき、とりあえず復帰

40 暗い雲が出てきている
  アルボンがピットイン ミディアム
  ルクレールがピットイン なかなかスタートできない

41 ハミルトンとフェルスタッペンの差は10秒
  ルクレールはリタイア

   シケインでエンジンがストップした際にハーネスを外していたらしく、それを直すためにピットイン

42 フェルスタッペンがピットイン ミディアム

43 ストロール ガスリーがピットイン
   ストロールはソフト ガスリーはミディアム

49 ボッタスがピットイン ソフト
  ハミルトンは右リアにブリスターが出ている

50 ハミルトンがピットイン ミディアム ハミルトンは無線でソフトは嫌だと言っている

51 ペレスに審議 青旗無視

52 ベッテルにチームから今のソフトタイヤで終わりまで走るのはどうかと無線がある
   ベッテルは頑張ってやる模様

55 クビアトに審議 青旗無視
  ペレスに5秒ペナルティ

56 クビアトに5秒ペナルティ

57 ストロールがホームストレートでベッテルオーバーテイク ベッテルは6位

60 サインツがホームストレートでベッテルオーバーテイク ベッテルは7位

65 ボッタスがピットイン ミディアムに交換
   ファステストを狙いに
  グロージャンとジョビナッツィのインシデントに審議

1位 ハミルトン 2位フェルスタッペン 3位ボッタス ボッタスがファステスト
7位ベッテル 8位アルボン 9位ガスリー
ベッテルはソフトタイヤで36周を走り切る

 

・感想

今回のレースもハミルトンが圧倒的に速かった印象です。フェルスタッペンはスタートを若干失敗していたボッタスを1周目の1コーナーで抜くことができたのはよかったと思います。その後も危なげなくレースを進めていくことができ、2位を獲得できました。今回、一番頑張ってた印象があるのはベッテルです。急な戦略変更でソフトで長距離を走り切り、ワンストップを達成し、なおかつ7位に入ったのはさすがだと思います。終盤のレースは今シーズンの悪い流れを断ち切ることができるようないい走りができていたと思います。

アルボンは始めのピットインをあのタイミングで実施し、なおかつハードタイヤへの交換は疑問を持たざるを得ません。フリープラクティスの段階から他のドライバーがハードタイヤは使い物にならないと言っていたのにハードタイヤへ交換し、なおかつ集団の後ろでピットアウトさせるのはあり得ないと思います。アルボンがフェルスタッペンのためにハードタイヤをテストさせられたということを言っている人もいましたが、今のアルボンの速さではしょうがないことではないでしょうか。フェルスタッペンと同等の速さがあり、決勝でもフェルスタッペンのすぐ後ろを走っているのならば、レッドブルとしても戦略の立てようがありますが、あそこまで離れていてはチームとしては今回のような活かし方しかできないような気がします。

ガスリーも予選で速さを見せていただけにレースペースに期待していましたが、結局戦略がうまくはまらず、ポイント圏内でフィニッシュはできましたが、順位はあまりあげることができませんでした。ガスリーは今季安定した速さをみせているだけに戦略で順位を落とすのはもったいないと思います。

フェラーリは、結果としてベッテルがポイントを獲得することができましたが、もう少しチームとしての仕事をやるべきではないでしょうか。ベッテルは中継で流れているだけでも、何度かチームへ戦略を確認しているのに、ころころ戦略を変えるのはドライバーとしてはあり得ないことではないでしょうか。特に、ソフトタイヤでプッシュしてといったあとに今のタイヤで最後まで走るように指示するとか普通はあり得ないと思います。また、ルクレールについても、エンジンがストップしたタイミングで早く指示を出すことができていたら、ルクレールがハーネスを外す前にエンジンを再始動でき、リスタートできたのではないでしょうか。

次は、1週間間があいてベルギーGPです。長いストレートやオールージュなどもあるため、PUのパワーがものをいうサーキットのため、メルセデスが圧倒的に優位でしょうが、フェルスタッペンがどこまで戦えるのか楽しみなところです。