F1 2020 トスカーナGP
F1 2020 トスカーナGPをリアルタイムで観戦しました。3連戦の最終戦でF1初開催のムジェロサーキットでのレースです。コースレイアウトを見た感じでは面白い感じのレイアウトだと思います。また、MotoGPでホンダとしては走りなれているコースなので、そのあたりをどう生かすのかも楽しみなところです。
・予選
ドライコンディション
路面温度46度とちょっと高め
ペレスはQ2でのライコネンとの接触のペナルティで1グリッド降格
Q1
ファーストラン
ラティフィがラッセルより速いタイムを出す
ボッタスがトップタイム 2番手にハミルトン
フェルスタッペンは3番手でボッタスとは0.58差
ガスリーは16番手 ラティフィが13番手
中団勢が接戦
セカンドラン
ボッタス、フェルスタッペン、ストロールはアタックせず
ハミルトンはマシンの確認のために出た様子
ラッセルがラティフィのタイムを上回る
右側をグラベルに落としてしまったがあまり大きなロスにならなかった
ベッテルがぎりぎりQ1突破
ガスリー、ジョビナッツィ、ウィリアムズの2台、マグヌッセンが敗退
ガスリーは今シーズン初のQ1敗退
Q2
ファーストラン
全車ソフトタイヤ
1番手ハミルトン、2番手ボッタス 3番手フェルスタッペン
ハミルトンとフェルスタッペンの差は0.17
セカンドラン
メルセデスの2台、レッドブルの2台、リカルドは走らず
他の車はソフトタイヤでアタック
ノリス、クビアト、ライコネン、ベッテル、グロージャンがノックアウト
クビアトはターン7で少しコースアウトしグラベルにマシン右側を落とす
ベッテルは14位で13位のライコネンに敗退
ルクレールとベッテルは0.5秒差
トップ10は決勝はソフトタイヤスタートになるため、おそらく2ストップ?
Q3
ファーストラン
全車ソフトタイヤ
1番手ハミルトン 2番手ボッタス 3番手フェルスタッペン
ハミルトンとフェルスタッペンの差は0.4秒差
ハミルトンとボッタスの差は0.06秒差
オコンはアタックせず
セカンドラン
ポールはハミルトン 2番手ボッタス 3番手フェルスタッペン
ハミルトンとフェルスタッペンの差は0.36秒差
4番手アルボン 5番手ルクレール
オコンが1セクターでスピンしてコースアウト、
ボッタスはオコンの後ろを走っていたためイエローフラッグの影響を受けた
珍しくアルボンがフェルスタッペンのすぐ後ろスタート
アルボンはキャリアベストの4番手スタート
・予選順位
1.ハミルトン
2.ボッタス
3.フェルスタッペン
4.アルボン
5.ルクレール
6.ペレス
7.ストロール
8.リカルド
9.サインツ
10.オコン
11.ノリス
12.クビアト
13.ライコネン
14.ベッテル
15.グロージャン
16.ガスリー
17.ジョビナッツィ
18.ラッセル
19.ラティフィ
20.マグヌッセン
・決勝
ドライコンデイション
フェルスタッペンのマシンはグリッド上でリアカウルを開けてPUのあたりを確認しているみたい
クビアト、ライコネン、グロージャン、ラッセル、ラティフィ ミディアムでスタート
1 クラッシュ発生
SC導入
フェルスタッペンはスタート失敗して順位を落とす
ガスリーとグロージャンが接触
サインツとストロールが接触してサインツがスピン、ベッテルのフロントウイング
フェルスタッペンはライコネンに追突されてグラベルへ
ガスリー、フェルスタッペンはリタイア
ベッテル、ライコネンはピットで修復してリスタート
フェルスタッペンはスタートのけりだしはよかったが、その後の伸びが悪く、集団にのまれる
PUのトラブル?
ボッタスはハミルトンをスタートでオーバーテイク
7 SC終了
レースリスタート
マグヌッセン、サインツ、ジョビナッツィ、ラティフィがホームストレートでクラッシュ
ジョビナッツィがリスタート時に前が詰まっている状態で加速してマグヌッセンに突っ込む
サインツ、ラティフィが巻き込まれてクラッシュ
レース後に審議
SC継続
赤旗
フェルスタッペンなどのクラッシュに対してはおとがめなし
オコンがリタイア
左リアのブレーキトラブル
10 ボッタス、ハミルトン、ライコネン、ラッセルがミディアム
他はミディアム
リスタートはスタンディングスタート
ハミルトンはボッタスをオーバーテイク
アルボンは7番手へ
14 ハミルトンとボッタスの差は1.5秒差
ルクレールとボッタスの差は5.19秒差
15 リカルドがペレスを1コーナーのブレーキングでオーバーテイク
16 ベッテルがライコネンをオーバーテイク
ルクレールとストロールが並ぶがルクレールがポジションを死守
18 1コーナーでストロールがルクレールをオーバーテイク
アルボンがペレスをオーバーテイク
22 ルクレールがピットイン ハードタイヤ
24 ボッタスとストロールの差は12秒差
28 リカルドがピットイン ミディアム
ライコネンがピットイン ハード
ピット作業でミスしてタイムロス
29 ベッテルがピットイン ハード
ペレスがピットイン ミディアム
30 クビアトがピットイン ミディアム
31 ストロールがピットイン ミディアム
32 ボッタスがピットイン ハード
33 ハミルトンがピットイン ハード
アルボンがピットイン ミディアム
38 ルクレールがピットイン ミディアム
41 ピットからハミルトンに縁石を踏まないよう指示あり
アルボンがペースを上げてストロールとの差を縮めている
44 ストロールがコースアウトしてクラッシュ 左半分が大破
左リアが壊れて挙動を乱した?
SC
ボッタスがピットイン ミディアム
アルボンがピットイン ソフト
リカルドがピットイン ソフト
45 ハミルトンがピットイン
46 レースリスタート スタンディングスタート
全車ソフトタイヤ
ボッタスをリカルドがオーバーテイク
スタートでアルボンはペレスに抜かれたが、抜き返す
47 ボッタスがリカルドをオーバーテイク
50 アルボンとリカルドの差は0.7秒
ライコネンは5秒のタイムペナルティ ピットエントリーの違反
51 アルボンがリカルドを1コーナーでオーバーテイク
52 ボッタスとアルボンの差は1秒を切る
ボッタスはペースが上がらない
57 ハミルトンとボッタスの差は縮まらない 1.5秒差
アルボンとボッタスの差は広がっている
58 ハミルトンがファステストラップ
1位ハミルトン 2位ボッタス 3位アルボン
アルボンは初表彰台
・決勝順位
1.ハミルトン
2.ボッタス
3.アルボン
4.リカルド
5.ペレス
6.ノリス
7.クビアト
8.ルクレール
9.ベッテル
10.ライコネン
11.ラッセル
12.グロージャン
DNF
ストロール
オコン
ラティフィ
マグヌッセン
ジョビナッツィ
サインツ
フェルスタッペン
ガスリー
・感想
今回のレースはドライコンディションでしたが、とても荒れたレースとなりました。去年の雨のドイツGP並みの荒れ具合で無事にゴールできたのが20台中12台という状況でした。今回のGPはF1初開催のムジェロサーキットで、どのドライバーもコースの習熟度が他のサーキットに比べ低かったというのも荒れた理由の一つだと思いますし、また、テクニカルなコースであり、しかもコース幅もそこまで広くないというのもクラッシュが起きてしまった理由ではないでしょうか。オープニングラップのクラッシュはコース幅が狭い中でサイドバイサイドのバトルをしてしまってクラッシュが起きてしまったのだと思われます。しかし、そのあとのSC明けのリスタート時のクラッシュはドライバーのやる気が空回りしてしまった結果ではないでしょうか。このクラッシュの原因としては前方のドライバーが加速していないのに後方のドライバーが加速をしてしまい、前の車に突っ込んでしまったというものです。この理由としては若手ドライバーが見込みでアクセルを踏んでしまったのが原因の一つではないでしょうか。現に最後尾にいた経験豊富なライコネンとベッテルはこのクラッシュに巻き込まれずにいましたし。
メルセデスはやはりというかハミルトンがタイヤマネジメントもうまく終始余裕をもって速さを見せていたと思います。今回フリー走行からボッタスが速さを見せており、スタートでボッタスがハミルトンを抜いた時にはもしかしたらと思いましたが、結果としてタイヤマネジメントの力の差がレース後半に出てしまった形でした。
フェラーリはおひざ元のサーキットで2台ともポイントを獲得できたのはよかったと思いますし、ルクレールが予選で5番手を獲得できただけでもよかったのではないでしょうか。周回を重ねるごとにストレートでルクレールが抜かれていくのは見ててつらいものがありましたし、今回のレースから観客を入れてのレースだったので、グランドスタンドの目の前で抜かれるのはファンとしてもショックだったのではないでしょうか。
レッドブルはアルボンがついに初表彰台を獲得できたのはよかったと思います。しかし、アルボンはスタートが下手すぎる気がします。リスタートのたびに順位を落としており、2回目のリスタートの時は7番手まで順位を落としていたのは、さすがに擁護できません。結果として終始速さを見せていたリカルドを抜き3番手に入ったのはよかったですが、毎回毎回今回のようにうまくいくとは限らないので、ここは改善すべき点ではないでしょうか。フェルスタッペンは2戦連続でPU由来のリタイアとなりました。スタートのけりだしはよくてハミルトンを抜きそうな感じでしたが、その後の伸びがなく、結局中団勢にのみこれまてしまいクラッシュに巻き込まれてしまいました。PU自体のトラブルなのかそれとも車体や他の要因に誘発されたトラブルなのかはまだわかりませんが、実際他のホンダユーザーにはトラブルが出ていないところからPU自体の問題の可能性は低いのではないでしょうか。ちょうど3連戦が終わり次のGPまでは間があくのでその間にトラブルの原因を究明し解決しておいてほしいところです。
次はメルセデスが無敵を起こるロシアGPです。正直言って優勝はハミルトンでしょうが、フェルスタッペンが次こそは光る走りを見せてほしいところです。また、アルボンも今回初表彰台を獲得したので一皮むけて、今までは一味違う走りを期待しています。