こーめいの趣味の話

モータースポーツを観戦しての個人的な感想を書いています。たまに他の趣味の話をすることもあります。

スーパーGT 2020 Rd.6 鈴鹿

スーパーGT 2020 Rd.6鈴鹿を現地で観戦しました。

 

・予選感想

ドライコンディション

風が吹いており、ホームストレートで追い風になっている。

 

今回はQ1で#23Motule GTRがクラッシュしてしまったのが残念でした。S1は結局全体ベストのままでしたので、あのままアタックができていたらQ1突破は確実だったのではないでしょうか。今回のレースがチャンピオン争いに残れるかがかかっていたためそれだけ気合が入っていたたと思います。しかし、今回の予選ではランキング上位陣は軒並み下位に沈んでいるため、まだチャンピオン争いの希望は残っているのではないでしょうか。また、ペース自体は悪くないので最後尾からの追い上げを期待したいところです。また、できるかどうかは置いておいて可能ならば今回、エンジンを交換しておくというのは戦略としてありだと思います。Motule GTRは第2戦でエンジン交換をしており、マイレージ的にも心配になってきていると思いますし、既に2機目のエンジンに交換済みのため次に交換してしまったらペナルティを受けてしまいます。どうせペナルティを受けるのならば最後尾スタートの今回ペナルティを受けてしまうのも手ではないでしょうか。まあ、流石に急遽新しいエンジンを用意するのは難しいでしょうが。

GT500はARTA  NSXがPPを獲得しました。ARTA鈴鹿を得意としている感じがありましたし、後半戦に突入していい流れがきている感じもしていたので予想外という感じではあまりありませんでした。今度こそポールトゥウィンを決めてもらいたいところです。また、GTR勢もカルソニックとクラフトスポーツが上位スタートとなるので上位フィニッシュを決めて少しでもランキング上位勢にポイントを取らせないよう頑張ってもらいたいです。

GT300はダンロップ勢が速さを見せていました。鈴鹿を得意としているBRZは流石にウェイトが重いためPPは取れませんでしたが、それでも2番手というのはさすがです。また、ランキングで2位につけている#11 ゲイナーGTRが100kgのウェイトを乗せた状態で5番手を獲得しているのは驚きです。ここで大量ポイントをゲットできればチャンピオンが見えてくると思うので決勝は頑張ってもらいたいです。GT300のGTRはシーズン通してウェイトを乗せた状態でも速さを見せている印象です。今年は無理でも来年以降必ずどこかでチャンピオンは獲得できそうな気がします。

自分としての決勝の見どころとしては、やはり#23 MOTULE  GTRが最後尾からどこまで挽回できるのかという部分だと思います。そのためには決勝前のウォームアップランでセッティングをもう一度詰め直す必要があり、それがどこまでできるかが、勝負どころだと思います。

 

・決勝感想

まさかの奇跡が起こりました!まさかの#23Motule GTRが優勝!正直言って今回は予選でクラッシュしてしまい最後尾スタートとなるためダメージリミテーションのレースになると考えていましたから優勝は良くできすぎていると思います。まあ、今回はSCのおかげというのが優勝の理由ではないでしょうか。そりゃあスタート時からレースペースは良かったですが、流石に先頭集団に追いつくことは難しかったでしょう。去年の8月の富士でモチュールはSCのタイミングで痛い目に遭っていたので、今回のような迅速な決断ができたのだと思いますし、タイヤ自体も他のチームに比べてタイヤ保ちが良くピットインのタイミングを遅らせていたことも今回優勝できた要因の一つでしょう。また、流石にARTAカルソニックと比べてウェイトを載せているモチュールは残り半分の周回数でトップを守り切るのは難しいかなと考えていましたが、結果として終始レースペースはカルソニックARTAと同じくらいを保つことができ、松田のドライビングが流石といか言いようがありませんでした。#8 ARTA NSXはまた残念なレースになってしまいました。またPPからスタートし優勝を逃してしまいました。しかし、今回はミスや事故やトラブルがおきたわけではなかったので、そこはよかったのではないでしょうか。また、クラフトスポーツGTRも速さを見せてくれ、もしかしたらGTRが表彰台独占もあるのではと思わせてくれたのは見ていて面白かったです。今回は表彰台に登ることはできませんでしたが、次戦以降、今回の速さをまた見せて表彰台争いを繰り広げてもらいたいところです。

GT300は上位陣がピットインを遅らせていたこともあり、SC前までの上位陣がモロにSCの被害を被った形になってしまいました。BRZは前半に他の車より速さを見せていただけあってとても残念な結果でした。また、#11ゲイナーもウェイトを100kg乗せた状態で表彰台争いをんじていただけにチャンピオン争いにとっては残念な結果でした。しかし、今回、SCのおかげと言ってはあれですが、初音ミクAMGが約1年ぶりに表彰台に登れたのはよかったです。今シーズンAMG  GT3のエヴォリューションキットを導入してから速さ自体を見せることもできず、またタイヤトラブルに見舞われるなどあまりいい流れではありませんでしたので、ここで流れを変えてもらいたいところです。

最後に今回のレースでカルソニックの平峰のアウトラップでのARTAに対してのブロックが物議を醸しているようですが、ペナルティが今回は出なかったのなら運営としてはセーフということではないでしょうか。見ていた感じでは、平峰としては、ブロックとしてというよりはタイヤを温めるためにウェイビングをしていたという感じに見えました。それをレース終了までずっとやっていたというのならダメだとは思いますけど、そうではありませんでした。また、今回ペナルティが出なかったから次回以降みんなやりだすぞといっている人もいましたが、それはまた別の話ではないでしょうか。正直言ってそれはそのドライバーのレースに対しての考え方だと思いますし、やったとしても今回と完全に同じ状況というのはないでしょうから、その時はペナルティが出ることもあるかもしれないですし。

今回の優勝で#23Motule GTRがランキング3位となりトップとは2点差となりました。これによりチャンピオン争いに名乗りを上げることができ残り2レースも楽しみです。しかし、一つ懸念事項としては、エンジンのマイレージがシーズン終了までもつのかというのは心配なところです。チャンピオンを狙うのであれば残り2戦でノーポイントとなるのだけは避けなければならないですし、うまくやってくれることを願うばかりです。