こーめいの趣味の話

モータースポーツを観戦しての個人的な感想を書いています。たまに他の趣味の話をすることもあります。

スーパーGT 2020 Rd.8 富士

スーパーGT 2020 Rd.8 富士を現地で観戦しました。

今年のチャンピオンシップ争いは近年稀に見る接戦にとなっており、GT500は自力チャンピオンの可能性を残すチームが5チームもあります。今年最後の現地での観戦ということと、MotuleGTRがチャンピオンの可能性を残しているということもあり、応援にも熱が入ってしまいました。

・予選感想

ドライコンディション

午前中の練習走行の際は空に雲もなく日がさしている時は暖かかったが、午後になると空に雲が出てきて、風も少し吹いてきており少し寒いくらいになってきた。

予選の結果としては、やはりスープラが強かったです。正直言って決勝も開幕戦と同様のスープラ無双となるのではと思います。また、心配していた通りGT500のGTRは苦戦している印象です。おそらく明日の決勝もGTRは苦戦が考えられ、流石にMotuleGTRが6位から優勝を狙うのも厳しいと思われるので、来季のためにも確実に4台とも完走して欲しいと思います。

300のGTRはやはり富士で強いです。予選ではGBのスープラにポールを取られてしまいましたが、決勝で勝負できるだけの速さはあると思います。しかし、スタートグリッドがリアライズGTR、ゲイナーGTRともにLEON  AMGの後ろというのが気になるところです。LEON  AMGはおそらく得意のタイヤ無交換作戦を取ると思われるので、終盤のレースペースがチャンピオンの決め手となりそうな予感です。

 

・決勝感想

昨日よりも空には雲が出ており、気温も低い

今回のレースは今シーズン珍しくSCが出ないレースでした。しかし、逆にチームの戦略と純粋なスピード勝負という感じになり、面白いレースだったと思います。

MotuleGTRは結局9位でチャンピオンを獲得することはできませんでした。しかし、スタートダッシュを決め、一時的とはいえトップにたったのはさすがでした。その後のラインどりを見る限りではタイヤのピックアップがひどくスピードを上げることができず、ずるずると順位を落としていったという感じだと思います。MotuleGTRは最終戦までチャンピオン争いをできただけでも、開幕戦の惨状を思い出す限りでは十分だったのではないでしょうか。特にこのコロナが流行っている状況で、海外メーカーのミシュランタイヤを使っているMotuleGTRはタイヤ開発もままならない状況だったのではないでしょうか。前戦の茂木でもピックアップで苦しみ、他のレースでも同じ状況だった印象でしたので、来年は車両開発はもちろんのこと、タイヤ開発も進めてほしいところです。今回のGT500の順位は上位陣はブリジストンタイヤユーザーが占めていたところを見る限りでも、今年はブリジストンがタイヤ開発がうまくいったという印象でした。

GT500の結果としてはレイブリックNSXが優勝しチャンピオンを決めました。ラストラップまでKeeperスープラとの差を縮めていっていましたが、最終周の最終コーナーでKeeperがガス欠になるというのは、あまり予想外の結末でした。予選から決勝レース中も終始いいペースで走っていただけに、ドライバーもチームとしても悔しさが大きい結果だったと思います。逆にレイブリックは、スタンレー電気レイブリックブランドを販売終了することに伴ってラストランになるということでチームもドライバーも気合は人一倍にあったと思いますし、それが優勝して逆転チャンピオンを決めることができたというのもよかったと思います。今回のKeeperのガス欠も後半スティントを走った山本がプッシュをし続け、平川がペースをあげざるを得ない状況にもっていったから、この結果につながったのだと思います。

GT300はGBスープラがポールトゥウィンを決めました。チャンピオン争いとしてはリアライズGTRが2位に入りチャンピオンを獲得しました。LEON AMGは得意のタイヤ無交換を行い、リアライズGTRは王道の4輪交換でLEONを追いかけるという状況でした。後半、オリベイラが速いペースでLEONを追っていき差をどんどん縮めていくのは見ててテンションが上がりましたし、チャンピオンを争っている相手をきっちりコース上で抜いてチャンピオンを決めることができたというのもドライバー、チームとしてもよかったと思います。一つ残念なのは近藤監督がこの場にいなかったことだと思います。

 

今シーズン通しての感想はまた別に書くとして、今回のレースとしてはチャンピオン争いを含めとても面白いレースでしたし、純粋に実力での勝負になったのでよかったのではないでしょうか。実況などで今シーズンを表すようなレースだったという言葉がありましたが、GT500はその通りだったのではないでしょうか。日産は今季2勝できたといっても、マシンの速さとしてはスープラNSXには追いつけていない印象で、それは今回の結果が表しているところではないでしょうか。来年こそは3メーカー肩を並べて拮抗したチャンピオン争いが見たいものです。