こーめいの趣味の話

モータースポーツを観戦しての個人的な感想を書いています。たまに他の趣味の話をすることもあります。

スーパーGT 2020 振り返り

新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れましたが、感染者を出すことなく、無事全8戦が終了しました。今年は、スープラのデビューイヤーであり、NSXはFRになるなど注目ポイントが多かったシーズンだったと思います。

 

 

・GT500の各陣営の振り返り

スープラはウェイトを載せても、燃リスを絞られても終始速さを見せていた印象があります。特にストレートスピードは目を見張るものがありました。しかし、シーズンを見ると、トヨタ陣営内でポイントを食い合ってしまい、またどのチームも同じ速さがあったために同士討ちも多かった印象です。これがなかったら最終戦またずにチャンピオンが決まっていた可能性もあっのたではないでしょうか。

ホンダは今年はClass1規定に則ってこれまではMRだったのをFRへ変更して初年度でした。もう少しマシントラブルが発生するかなと思っていましたが、特に大きなトラブルが起きなかったのは予想外でした。また、NSXスープラと同様に全体的にマシンスペックが高く、スープラと戦えるだけの戦闘力はあった印象です。

日産は今年は久々にシーズン2勝をあげることができましたが、さすがに来年もこの状況ではだめでしょう。モチュールがチャンピオン争いに絡めたといっても、運がよかったためというのが大きいためです。もし本気でチャンピオンを狙っていくというのならば、マシンの戦闘力をもう少しあげて、せめてNSXスープラと肩を並べられるくらいの速さは必要だと思います。また、来シーズンはもしかしたらR35 GTRのラストイヤーになる可能性もあるかもしれないので、開幕まであまり時間はありませんが、頑張って開発を進めていってほしいと思います。

 

・レースの振り返り

今年は過密日程だったこともあって荒れたレースが多かった印象です。

今年自分が印象に残っているシーンを3つ挙げるとしたら、

1. Rd.6鈴鹿モチュールのテールトゥウィン

2. Rd.8富士のオープニングラップでモチュールがトップに

3. Rd8 富士の最終ラップでの逆転チャンピオン

です。モチュール関係が多いのはファンとしてテンションが上がった瞬間でしたので。

シーズン通してバトルが多く見ごたえがあるレースが多かった印象です。久々にモチュールが本当の意味でチャンピオン争いに絡むことができ、一瞬だけでもチャンピオン獲得が見えていたのが一番テンションがあがりました。来年もこんな感じで見ごたえのあるバトルが多くなればいいと思います。

また、最終戦のラストラップは現地で観戦しましたが見ていたときは一瞬意味がわかりませんでした。近年まれにみる劇的な逆転劇だったのではないでしょうか。keeperは毎年チャンピオン争いに絡んできていますがなかなか2回目のチャンピオンをとることができない印象です。速さは見せているだけに、あともう少しの運が足りないのでしょうか。

しかし、今シーズン荒れた展開になるレースが多かっただけに一点、気になるところであります。それは、SCの運用です。年に1回くらいであれば、まだよかったのですがさすがに今シーズンはSCの影響で圧倒的なメリットを得ることが多すぎたと思います。まだ、Rd.6のモチュールは1位から3位までが接近しており、バトルが発生していたので、よかったとは思いますが、Rd.7のもてぎなどSCでメリットを得て、後ろとの差が圧倒的についてしまい、それで優勝が決まってしまうというのは見ている方からしたら興ざめです。今年は去年とSC中のピットインの運用が変わり、ピットがオープンになっていればSC中もドライバー交代を除く作業を行うことができるとなり、それを逆手に取った戦略もあり面白かったとは思います。自分としてはF1のようにSC中もピットインできるようにすればいいと思います。そうすれば、運の要素を減らすことができ、戦略の一つとしてSC中にピットインを済ますかステイアウトするか選ぶことができますし。それか、現状と同じようにSC中はピットレーンをクローズをするにしても、レース再開までピットアウトできないようにするなど、SCで大きなメリットを得ることを防止することが必要ではないでしょうか。

 

来年も引き続き現地で観戦できるレースは観戦に行きたいと思っています。

来年こそはモチュールがチャンピオンを獲得することを願っています。