F1 2022 マイアミGP
F1 2022 マイアミGPを視聴しました。
アメリカでのレースということで、各セッションの開始時間がヨーロッパでのレースよりも遅く、予選と決勝は早朝開始となりました。
さすがにずっと起きているのはきつかったので、予選決勝はそのタイミングで起きて視聴しました。
少し事情があって、感想をまとめるのが遅くなりましたが、とりあえず更新しておきます。
予選ですが、角田君は今季初のQ3進出はグッジョブだったと思います。新しいコースへの適応能力は去年と比べてやはり高くなっており週末の決勝までの流れの組み立てもうまくなっている印象です。しかし、Q3の2回目のアタックの際にうまくいかず最後のアタックができなかったのはもったいなかったと思います。逆にガスリーは最後の最後にきちんとタイムを出して角田君よりも上のグリッドを確保するのはさすがだと思います。
メルセデスですが、週末に一瞬だけ輝いたと思ったら予選ではいつもの感じに戻ってしまいました。チームもなぜこうなったのかわからないと言っていたので、やはり今のマシンの状況では厳しいのでしょうね。アップデートをいれることでどこまで改善するのか期待したいところです。
レッドブルはフェルスタッペンがQ3最後のアタックで失敗してしまったのはもったいなかったです。あのアタックが失敗せず、タイムが出せていたら、PPがとれていたのか、または2番グリッドを獲得できていたのか、残念なところです。しかし、ペレスが安定してフェルスタッペンと近いタイムが出せるようになっているのは、いいことだと思います。まあ、フェルスタッペンはトラブルで金曜に走行が全然できていないので、この状態でここまで走れるのがすごすぎるのですが。
フェラーリはサインツがフリー走行でクラッシュしてしまいましたが、きちんとタイムを出し切り、PPのルクレールとともにフェラーリのフロントロー独占を成し遂げました。今年はフェラーリが速い印象でしたが、まだフロントロー独占はしていなかったんですね。
決勝ですが、フェルスタッペンが勝ったのは予想外でした。ルクレールはPPスタートの勝率が100%だったので、今回もルクレールかなと思っていましたので。
今回はレースペースは終始レッドブルがよかった印象です。フェルスタッペンがルクレールをオーバーテイクしてからも、ルクレールがペースを上げたら、危なげなく自分もペースを上げ、ファステストを取り返すというのをやっていたので今回はマシンが決まっていたのかなという感じです。ペレスもサインツをオーバーテイクすることはできませんでしたが、何度かサインツに追いつきバトルをで既定のでペレスにとっても運転しやすい車なのかなと思います。しかし、ペレスにマシントラブルが起きていたとのことで、やはりまだ信頼性が足りていなさそうです。マシンのポテンシャル的にはトラブルなく走ることができればフェラーリといい戦いができそうで、コンストのチャンピオンとドライバーチャンピオンの二連覇もできそうな感じなので信頼性の確保ははやくしてもらいたいところです。
フェラーリはアップデートをまだそこまで入れてきておらず、伸びしろがまだまだありそうなので、ここからどこまでポテンシャルを伸ばすことができるかが勝負でしょうか。サーキットによるのかもしれないですが、わりかしレッドブルとフェラーリのマシンポテンシャルは拮抗している印象なので、ここからアップデートをどこまで効率的に入れられるかが今シーズンの肝になるのかもしれません。
角田君は昨日までとは打って変わって、ペースが終始よくなかったですね。ガスリーはペース悪くはなかったですが、終盤トラブルが起きてからのクラッシュでリタイアになってしまいました。ガスリーはこういう部分で運があまりよくない印象です。角田君はレース終了後のインタビューでもなんでペースが悪かったのかわからないといっていましたが、まだあまりマシンに対しての理解度が深まっていないのでしょうか。また、少し言われているのは、角田君はタイヤの熱入れがあまりうまくできていないのではということです。そこを考えると同じマシンでガスリーとペースの差があるのはうなずけます。この部分は経験を積んでいくしかないのでしょうが、角田君はタイヤマネジメント自体はうまい印象なので速く熱入れの仕方を学んでレースに活かしてほしいところです。
ボッタスは終始いいペースで走っていたので、最後のミスはもったいなかったです。ミスで後ろにいたメルセデスの2台に抜かれてしまったのは若干かわいそうでしたが、解説のメルセデスのマシンを見ると順位を譲ってしまうのかの言葉も合わさってちょっと笑ってしまいました。しかし、今のところアルファロメオのマシンもしっかりと戦闘力があるようなので、ボッタスには頑張ってほしいところです。
メルセデスは、やはりレースペースはいいですね。中段勢トップで頭一つ抜きんでている印象です。ポーポジングさえ制御できれば、トップ2チームにもう少し追いつけるのでしょうか。しかし、チームとしてはラッセルとハミルトンの間に少し亀裂がでてきそうな感じになっていますね。ベッテルとルクレールがいたときのフェラーリのように、今まではハミルトン中心にまわってきていたチームが、今年はラッセルのほうが速さがあるためラッセル中心のチームになってきている感じがします。ハミルトンがこのまま今シーズン調子を取り戻せないようなら、今シーズンでメルセデスから離れてしまう可能性もあるのではないでしょうか。
次はスペインGPです。噂ではメルセデスが、このサーキットでゼロポッドを続けるかどうかを決断するという話も聞こえてきます。テストの際は普通のサイドポッドをつけたマシンで走っていたので、ここでゼロポッドの実走データを取得し比較することで、どちらがよいか検討することはできると思います。ここでコンセプトを変えるかどうかを検討すれば、今シーズンの後半や来シーズンには間に合うと思うので、しっかりとデータを集めて決断をしてもらいたいと思います。また、カタロニアサーキットはマシンの総合力が問われるので、改めて現時点でのマシンの勢力図が見えてくるのではないでしょうか。特にここでアップデートを入れてくるチームもあると思うので、それで勢力図がどう変わるのか楽しみなところです。