こーめいの趣味の話

モータースポーツを観戦しての個人的な感想を書いています。たまに他の趣味の話をすることもあります。

F1 2020 70周年記念GP

F1 2020 70周年記念GPをリアルタイムで観戦しました。

シルバーストンでの2連戦の2戦目で、先週のGPではレース終盤でタイヤトラブルが頻発していた中、今週はタイヤのコンパウンドが1段階柔らかくなるため、タイヤ戦略がカギを握りそうです。

 

 

・FPサマリー

FP1
ドライコンディション 気温が高そう
どのドライバーもソフトタイヤで走っている
数周しただけでタイヤにブリスターが出て、グリップがすぐに下がる様子
決勝レースは先週のような1ストップは無理そう

トップタイムはボッタス
メルセデス勢の1,2でやはり速そう

FP2
6:45 ベッテル オイル系のトラブルでストップ
2:00 ジョビナツッィ マシンストップ 
   赤旗終了

FP3
どのチームも数周走るとタイヤにブリスターが出ている模様
やはりメルセデスが速い


・予選サマリー

ドライコンディション 陽炎が出るレベルで路面温度は高そう また風も強い様子

Q1
アルボン、アタックの際にフロントウイングを縁石に当ててしまう
フェルスタッペンが無線で風が強いと言っている

5:30 オコンかラッセルへターン5でアタック妨害 予選後審議

クビアト、マグヌッセン、ラティフィ、アルファロメオの2台が敗退
ガスリーは5番手タイムで今週末も乗れている印象
アルボンも1回目のアタックがうまくいかずノックアウトゾーンにいたが、最後のアタックで3番手タイム
クビアトは最後のアタックはトラックリミットでタイム削除


Q2
ファーストアタックではフェルスタッペンのみがハード 
ヒュルケンベルグセクター2でミス タイムを伸ばせず
ガスリーもヒュルケンベルグと同じところでミス

セカンドアタック
なぜかベッテルはソフト

フェルスタッペンは決勝は上位陣がミディアムスタートの中、ハードスタート
オコン、ベッテルサインツグロージャンラッセルが敗退
ベッテルは最終アタックはソフトでやっていたが12位タイム 全力でアタックしていたがタイムを出せなかった模様

ヒュルケンベルグが2番手タイム
ガスリーが4番手タイム アルボンと同じミディアムタイヤで.12の差

ホンダPU勢は3台がQ3進出

Q3
ファーストアタック
リカルド、アルボン、フェルスタッペンがミディアム 他はソフト

セカンドアタック
メルセデス2台、リカルドがミディアム 他はソフト

PPはボッタス ヒュルケンベルグが3番手 フェルスタッペン4番手
メルセデスとフェルスタッペンは1秒差

ガスリー7番手、アルボン9番手

 

・決勝サマリー

ドライコンディション
上位陣ではフェルスタッペンのみがハードスタート
ベッテルはハードスタート

1 1コーナーでフェルスタッペンがヒュルケンベルグオーバーテイク
  ベッテルがスピン
  ボッタスとハミルトンがバトル 順位は変わらずボッタスがトップ

7 アルボンピットイン ハード

8 ガスリーピットイン ハード
  アルボンの前でコースに戻る

11 フェルスタッペンとボッタスの差は2.2秒 先週ほど広がらっておらず、レースペースも同じくらい
   ハミルトンとの差は1秒以内になりそう
  ボッタスは右フロントにブリスター ハミルトンも同様

14 ボッタスピットイン ハード

15 ハミルトンピットイン ハード
   ルクレールの後ろでコースイン

  ライコネンとアルボンのバトル アルボンがライコネンオーバーテイク

16 ボッタスがファステスト連発

17 フェルスタッペンはタイヤはまだ大丈夫と無線

18 マグヌッセンとラティフィが接触 マグヌッセンがターン15でコースアウトした際に無理やり戻ってきた際に接触

19 ガスリーとアルボンがバトル ガスリーは簡単には抜かせない

20 フェルスタッペンとボッタスの差が13秒で縮まらなくなった
  ルクレールがピット作業で若干のロス

22 アルボンがガスリーをオーバーテイク
  マグヌッセンとラティフィの接触が審議
  フェルスタッペンとボッタスの差が少しずつ広がってきている
  メルセデスは右フロントにブリスターが出てきている

23 サインツがピット作業でロス ピット作業後のシグナルが変わらなかった?

26 フェルスタッペンのタイヤはブリスターも出ておらずきれい

27 フェルスタッペン ピットイン ミディアム
  ボッタスの後ろでコースイン しかし、すぐにオーバーテイク
  マグヌッセンに5秒のタイムペナルティ

31 アルボンピットイン ハード
  リカルド スピン ターン3 コーナー立ち上がりでアクセルを開けた際にリアが流れた

32 フェルスタッペン ボッタス ピットイン ハード
   フェルスタッペンはボッタスの前でコースイン
  ハミルトン ブリスターがひどい 特に左リアタイヤ

42 ハミルトンピットイン ハード
   ルクレールの後ろでコースイン

45 ヒュルケンベルグがピットイン ソフト
  マグヌッセンはリタイア

48 メルセデスはボッタスとハミルトンのチームオーダーでの順位入れ替えは行わない模様

50 メルセデスの2台はどちらもブリスターが出ている
  ボッタスをハミルトンがオーバーテイク
   フェルスタッペンとは10秒差

1位フェルスタッペン 2位ハミルトン 3位ボッタス 4位ルクレール 5位アルボン
ルクレールは1ストップで走り切った

ハミルトンは表彰台の回数で155回となり、シューマッハに並んだ
ドライバーズランキングではフェルスタッペンはボッタスを抜いて2位に

 

・感想

今回のレースでは、ついにフェルスタッペンが今季初勝利をあげました。フェルスタッペンは予選Q2をハードで突破したことから戦略の幅が広がり、それが勝利につながったと思います。

メルセデスは、終始、タイヤに苦労していた印象です。ハードタイヤでも数周走っただけでブリスターが出て、ハミルトンやボッタスがどんなに気を付けてもブリスターがひどく出ていた印象です。今年のメルセデスはタイヤのギリギリのポテンシャルを引き出しているのでしょうか。そのため、路面温度やコンパウンドの変化に敏感になっているのでしょうか。

フェラーリルクレールはタイヤマネジメントをうまくやって1ストップをできたのはよかったと思います。逆にベッテルは、1周目のスピンもありますが、戦略でもチームとかみ合っていなかったようです。せっかくハードタイヤでスタートしたのに早めにピットインしたのは謎でした。それはベッテルとしても同じだったようで、このことからも今季でチームを去るベッテルとチームとの間で不和が出ている印象です。まだ、フェラーリという同じチームなのだからせめてもう少しチームとしてもベストを尽くしてあげるようにするべきだと自分は思います。

レッドブルは、今回は戦略での勝利という感じで、予選ペースはまだメルセデスに追いついてきたとは思えません。また、今回はメルセデスがタイヤで苦しんでおり、決勝でもレースペースをあまり上げることができなかったという部分もあり、ここからレッドブルが快進撃でメルセデスと対等の勝負ができるようになるとはまだ思えません。次のスペインGPの予選と決勝の結果次第ではないでしょうか。

ガスリーは週末通して調子が良いように見えており、上位グリッドからスタートだったので期待していましたが、チームの戦略に足を引っ張られてしまった印象です。ガスリー自体、今季ものすごく調子がよさそうなので、次に期待しています。

 

今回のレースでは、条件がそろえばレッドブルメルセデスと戦え勝つこともできるとわかったのでよかったと思います。また、フェルスタッペンもドライバーズランキングでボッタスを抜き2位になり、ハミルトンとも30ポイント差となっています。30ポイント差ならば、まだ今季チャンピオンをとれる可能性が残っていますが、今の状況では少し厳しいと言わざるを得ないと思います。やはり、常に予選・決勝とメルセデスに近いタイムが出せるようになり、常に対等に勝負ができるようにならないとチャンピオン獲得は難しそうです。まだ、シーズンは半分も終わっておらず、ここからアップデート次第ではどうにかなる可能性もあり、アップデート次第ではチャンピオンを獲得することもあるのではないでしょうか。

次のスペインGPでメルセデスレッドブルがどの程度の差になっているか楽しみなところです。