こーめいの趣味の話

モータースポーツを観戦しての個人的な感想を書いています。たまに他の趣味の話をすることもあります。

スーパーGT 2022 Rd.3 鈴鹿

スーパーGT 2022 Rd.3 鈴鹿を現地観戦しました。

約1年ぶりの鈴鹿サーキットでしたが、やっぱりいいですね。気温も高すぎず低すぎずで現地観戦するにはちょうどいい気候だったと思います。

 

予選ですが、GT500はウェイトがわりかし乗っているチームは苦戦しているようでした。その中でも、Zはわりかし速さを見せていた気がします。今回の鈴鹿は、3メーカーそれぞれ拮抗した速さを見せている感じです。その中でもPPをとったウェッズは今年は一発の速さはありそうな感じです。横浜タイヤの力なのか車の力なのかはわかりないですが、今年は一発の速さはいい感じです。また、前戦大きなクラッシュをしたクラフトスポーツも大きなトラブルも出ず、予選を走り切り、なおかつ3番手タイムという速さを見せたことはよかったと思います。やはり、新たに車を組みなおしている状況だったのでトラブルが心配でしたが、そこはしっかりと対応できていたようでした。
GT300はBMW M4がPPをとるとは思っていなかったです。まあ、トップタイムはゲイナーでしたが、予選後の車検で違反があって失格になったということでしたが、それでもレギュラードライバーではなかった近藤翼選手が乗ってあのタイムが出せるというのは、そうとう車とタイヤの出来がよかったのではと思います。今年は開幕戦から要所要所で速さをみせていたので、遅かれ早かれ光るものは見れるのかなとは思っていましたが、それがこんなに早いタイミングであるのは予想外でした。GT300はGTR勢が全体的に速さを見せていました。特にウェイトをわりかし載せている、リアライズが3番手タイムを出したことからも、鈴鹿と相性がよさそうな感じです。

BRZはやはり魔物にとりつかれていますね。Q1で速さを見せていたのにマシントラブルでタイムをだせなかったというのはもったいなかったです。3戦連続PPももしかしたら狙えていたかもしれないので余計にです。

 

決勝ですが、今回から新しくSCとして導入された新型Zが活躍したレースでした。今回のレースは前回のような大きなトラブルがというわけではないですが、わかりし荒れていたレースな気はします。

GT500はいろいろあった中で、クラフトスポーツが圧倒的な速さを見せていました。序盤でトップにたってから、何度かのSCを経ても危なげのないレース展開だったと思います。MotuleZは予選の失敗から立ち直すことができませんでした。ほかのマシンとの実力が拮抗しているから余計にオーバーテイクもできず、戦略的にもあまり攻めたこともできませんでしたので、下位争いに甘んじてしまっていました。またSC明けのチャンスも、GT300のマシンと接触したり、FCYでの追い越しのペナルティなど全体的にとっちらかっていたレースだったのではないでしょうか。去年まではとても得意としていたサーキットで、しかもフリー走行トップタイムもだせていたので、焦ってしまっていたのでしょうが、こういうときこそ落ち着いてレースをするか、またはF1のレッドブルのように攻めた戦略を行うなどすればよかったのかもしれません。

ゼントは今週末は運がなかったですね。土曜日のエンジントラブルから、決勝でもエンジントラブルが出てリタイアという状況で、最近のレースでまともに走っているのをあまり見れていない気がするレベルです。

今回はまた3メーカーで表彰台を分け合う形となりました。やはり、今年は実力が拮抗しているのでしょうね。優勝したことでランキングではクラフトスポーツがトップに立ちましたが、まだまだチャンピオン争いはどうなるかわからないですし、ひさびさに3メーカー入り乱れてのチャンピオン争いが見られそうなので期待大です。

 

GT300はStudie M4がポールトゥウィンを決めました。正直にいうと、決勝ではどうせずるずる順位を落としていくだろうなと思っていましたので、優勝は冗談抜きで驚きました。こちらも、GT500のクラフトスポーツと同じで、全然危なげないレース展開で、はたから見たら余裕の勝利だったように見えるレベルです。タイヤだけみると、両カテゴリーともミシュランタイヤが速さを見せていたため、今週末の状況にタイヤがあっていたというのもあるのかもしれません。リアライズGTRはきちんと3位表彰台を獲得したのはさすがですね。やはりチャンピオン争いを考えると、とれるときにポイントを獲得して取りこぼしを極力なくすというのが大切なので、今回のウェイトがわりかし乗っている状態での表彰台獲得は、すごいと思いますし、チャンピオン争いに大きな影響を与えそうな気がします。

 

次戦は、夏の富士になります。ウェイトがだいぶ重くなってきているタイミングなので、ランキング上位陣はいかに少しでもポイントを稼ぐか、ここまで苦戦していたチームは巻き返しのターニングポイントだと思います。GWにレースをしたばかりで、今年のマシンでのデータはあるでしょうから、より面白いレースになる気はするので楽しみなところです。

 

一点、少し思ったことを書いておきます。

今回、前回のRd.2 富士で大きなクラッシュをした#3クラフトスポーツZは無事修復というかマシンを用意して参戦していました。その結果優勝できたというのは、前戦のことを考えると感動的だとは思います。しかし、確定情報かはわかりませんが、今回のクラッシュに伴って交換したモノコックについてはペナルティは課さず、またエンジンについては今年の規定基数に含めないという話です。今回のGTAの会見で、前戦のクラッシュはレーシングアクシデントだったとの話ですが、それならばモノコックの交換のペナルティは課さないというのはまだしも、エンジン基数のカウントをしないというのはちょっと違うのではないでしょうか。レーシングアクシデントならば、今までもレース中の接触などでエンジンをだめにしたチームもいましたし、その時は規定基数としてカウントし、エンジンのやりくりに苦労もしていたと思います。それをルールをまげて、運営の忖度といったらあれですが、判断でルールを曲げるのは前戦の給油義務の話と同じでちょっと違うのではないでしょうか。給油義務とかの話も、レースの75%を消化していたかどうかが判断の基準だったとのことでしたが、それならばその点はちゃんとルールブックに記載しておくべきことだと思います。チームの戦略なども変わってくると思いますし。エンジン基数の話に戻すと、今回クラフトスポーツZが圧倒的な速さを見せていたのは、今回ニューエンジンをいれたからというのはあると思います。そりゃあチームの気合やセッティング、ドライバーの頑張りなどはあったとは思いますが、今シーズ3戦目で1基目のエンジンがくたびれ始めてきたこのタイミングだと、そりゃあニューエンジンを入れたところが有利ですよね。また、今シーズン、今回の鈴鹿を含めて、年間2基で残り6戦を戦うというのもほかのチームと比べたら、エンジンのマイレージ的には有利ですよね。これでチャンピオンを今シーズンてとったりしたら、ほかのチームは少し複雑な気持ちな気がします。GTAとかメディアは大きなクラッシュからの復活でチャンピオンを獲得などと感動ストーリーに仕立てるのかもしれないですが、ほかのチームのファンや関係者からしたら、出来レースと思ってしまいかねないのではないでしょうか。正直言って、自分は#23モチュールZのファンなので、こう感じているのかもしれないですが、もう少しルールを明確化する必要があるのではないでしょうか。でないと、スポーツではなく、運営が結果を仕組むただのプロレスとみなされて、ファンが離れていく可能性もありますし、参戦チームも離れていく可能性はあるのかもしれません。モーター"スポーツ"とするなら、ルールを明確化し、結果や判断に過度に人の意思が反映されるというのは避けるようにしないといけないのではないでしょうか。