こーめいの趣味の話

モータースポーツを観戦しての個人的な感想を書いています。たまに他の趣味の話をすることもあります。

2019年SuperGT第5戦 富士500マイルレース決勝

2019年スーパーGT 富士500マイルレースの決勝を予選から引き続き現地で観戦しました。

決勝レース自体はバトルが随所で繰り広げられ見ていて面白いレースでした。後半も長距離レースらしくクラッシュやマシントラブルなどもあり、波乱もいくつかあり、見ている側としてもいくつか思うところがあるレースとなりました。

今季未勝利の#23 MOTULE AUTECH GT-Rとしては、チャンピオン争いと今後のレースを考えると、ここで優勝し少しでもポイントを稼いでおきたいところです。

 

決勝結果

GT500

1位 #6 WAKO'S 4CR LC500

2位 #1 RAYBRIG NSX-GT

3位 #23 MOTULE AUTECH GT-R

4位 #37 KeePer TOM'S LC500

5位 #12 カルソニック IMPUL GT-R

 

GT300

1位 #87 T-DASH ランボルギーニ GT3

2位 #52 埼玉トヨペットGB マークX MC

3位 #34 Modulo KENWOOD NSX GT3

4位 #18 UPGARAGE NSX GT3

5位 #88 マネパランボルギーニ GT3

 

GT500のレースは終始#23 MOTULE GT-Rが支配していたように感じます。#38 ZENTがクラッシュしSCが何回か発動するまでは#3 CRAFTSPORT GT-Rと1、2体制で盤石なレースを進めていたような気がします。しかし、今回はSCの際のピットインのタイミングが勝敗を分けてしまいました。

少し議論を呼んでいた#6 WAKO'Sのピットインですが、現地で見ていた自分としてはSCが出てからピットインしたようにしか見えず、あれはなしだろ、という感じでした。しかし、しっかり記録などを見たうえで問題なしという判断なら仕方ないとは思います。それよりも滑り込みでピットインした際に、ピットレーンにいた消防車とクラッシュ寸前ということになっていました。今回はぎりぎりのところで山下選手がよけたので大丈夫でしたが、もう少しSCの制度自体を考える必要があるのではないかと思います。

自分としては今回の件が問題というよりは、SCのタイミング次第でここまでレースの結果が左右されるのはどうかと思います。今回のレースでいうと、あのSCのタイミングでピットインし2位とのギャップを1分以上築いてしまったら、もうレースの結果としては決まりという状況でした。今回のレースでは2位争いが接戦だったので見ていて面白いレースでしたが、それがなければただの消化試合のようなレースになってしまうという危険性があったのではないでしょうか。F1などと違い、SC中にピットインできないようにしているのは、レース結果に大きな影響を与えないようにという話を聞いたことがあります。しかし、今回のレースではこの制度により逆にレース結果に影響を与えてしまっています。それならば、戦略の幅が広がるようにSC中のピットインも認めるべきではないかと自分は思います。

レース自体としては、2機目のエンジンを投入したレクサス、ホンダ勢がやはり速さを見せていたように感じます。日産勢も前半は速さを見せていたようには思いますが、やはり1機目のエンジンでは限界が若干来ていたようで後半にマシントラブルが多く出ていたように感じます。日産勢は1機目のエンジンを使い切るために今回のレースでエンジン交換をしなかったということですが、結果としてそれは失敗だったのではと自分は思います。今回2位を走っていた#3 CRAFTSPORT GT-Rがマシントラブルでピット作業を余儀なくされ、#24 リアライズ GT-Rもマシントラブルでリタイアとなりました。現在のポイントランキングの状況では他メーカーに少しでもポイントを取らせないということが戦略として重要なところではないでしょうか。結果としてですが#24 リアライズGT-Rのトラブルで導入されたSCによって#6 WAKO'S LC500が優勝してしまいました。今回、ミシュラン勢も昨年と違いタイヤの耐久度もしっかりとあり終始ペースを落とさずに走れていただけに、この点がもったいなかったと思います。

 

GT300では、やはりピット戦略が勝敗を分けました。#25 HOPPY 86MCがトップを走り盤石なレースをしていた印象でしたが、今回もマシントラブルでリタイアとなってしまいました。マザーシャシー勢はもうマシンとしての限界を引き出している状況ではないでしょうか。今シーズンは#25 HOPPY 86MCはマシントラブルが多く発生しているように感じます。そこまでしてマシンの性能を限界まで引き出さないとGT3勢とバトルできないということでしょうか。そろそろMC自体もアップデートするタイミングではないでしょうか。そうしなければ、結果としてMCを使うチームがなくなりGT3車両のみになってしまう可能性が大きくなると思います。また、今回のレース、GT-Rは予選の一発のペースはよかったですが決勝ペースはあまりよくなかったように感じます。前戦までの300KMレースではそこまで決勝ペースがわるい印象ではなかったので、この原因がタイヤの問題なのか燃費の問題なのかはわからないですが、長距離レースだけで出る問題ということを願うだけです。

 

ポイントランキングとしては、#6 WAKO'S LC500が2連勝ということになり2位との差

を大きくしました。ポイントランキングをみても今シーズンはレクサス勢が調子がいいように感じます。今回のレースで優勝はできませんでしたが3位表彰台を獲得できたため、#23 MOTULE AUTECH GT-Rはぎりぎりのところでチャンピオンシップ争いに残ることができたという感じです。特に後半戦のオートポリスやSUGOはホンダ勢が得意とうコースなため日産勢としては厳しい戦いが予想されます。#23としては、とにかく今季1勝目を目指すのと、ポイントの取りこぼしがないように盤石なレースを行っていってほしいと思います。

GT300も#25 HOPPY 86 MC に何としても今季1勝目を獲得してほしいと思います。正直言ってチャンピオン争いでは厳しい状況ですが、どのレースでも速さを見せているので、後半戦こそトラブルなく表彰台を獲得してほしいと思います。

次は9/7,9/8に開催される大分のオートポリスでのレースです。オートポリスは去年のレースを見るとレクサス勢が得意としている印象があるので、ポイント差をつけられないよう、ホンダ勢、日産勢としては上位を目指して頑張ってほしいと思います。また、日産勢としては2機目のエンジンを投入すると思うので、その性能がどれほどのものかも注目ポイントだとおもいます。